プラスティックに関係する技術用語(ま行)

  • 曲げ強度
  • マシニング加工
  • マスターバッチ
  • 無機物強化プラスチック
  • メルトインデックス(MI)・メルトフローレート(MFR)
  • モノマー


曲げ強度


プラスチックが、曲げ応力にどれだけ耐えられるかを示す数値です。
強度試験においては、二つの支点にプラスチックの試験片を水平に乗せて、中央から曲げ荷重を与えていき、試験片が亀裂あるいは破壊された際の最大荷重で測定します。
「ポリカーボネート」や「塩ビ」は曲げ強度に優れた素材です。
一部のプラスチックは曲げ続けることで元に戻らなくなるので注意が必要になります。




マシニング加工


1台でフライスや穴あけ、ネジたてなど数々の加工を連続で実行できるNC工作機械を用いた加工方法です。
プログラム制御によって自動的に加工・使用工具の交換を行い、精密な加工を可能とします。
手作業や従来の加工設備では困難な加工も実現でき、加工にかかる時間を短縮できるなどのメリットもあるのです。




マスターバッチ


高濃度の顔料が練り込まれた、ペレット状の着色剤のことです。
ナチュラルペレット(着色剤を混ぜる前のプラスチック原料)に混合することでプラスチックを着色でき、マスターバッチの量を調節することで混合後の色の濃淡を簡単に調節できます。
一般的なコンパウンドと比較してコストパフォーマンスに優れているだけでなく、優れた分散性と飛散・機材汚染のリスクの低さによる取り扱いやすさに優れている点などが評価されています。




無機物強化プラスチック


無機物を混ぜ合わせることによって性質を強化したプラスチックのことです。
よく用いられる無機物としては「酸化アルミニウム(アルミナ)」「ケイ素」などが挙げられ、プラスチックの強度や耐熱性を強化できます。
ただし、あらゆる面においてメリットをもたらすわけではなく、例えば耐疲労性の低下や脆さなどが目立ってしまうという点に注意が必要です。




メルトインデックス(MI)・メルトフローレート(MFR)


プラスチックの、溶液状態における流動性を示す指標のことです。
規定の温度と圧力などの条件下において、ダイを通して押し出したプラスチック素材の10分間当りの質量によって示され、プラスチックの品質管理項目として「密度」と同様に重要な評価項目として扱われています。




モノマー


「単量体」のことであり、ポリマー(高分子)を構成する低分子の単位分子のことです。
モノマーを重合させることによってポリマーが作り出されます。
モノマーの「モノ」とは「1つ」という意味があり、一方でポリマーの「ポリ」には「たくさんの」という意味があります。